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No Money In Philosophy

_あなたの哲学を壊す_ 僕の哲学であなたの哲学をぶち壊して再構築するブログ。これはある意味で危険な行為であるが人生の中で最も大事な事の一つだと思う、なぜならそれが成長だから。これが最初のBreak your philosophy and reconstruction。あなたが僕の哲学をぶち壊してくれれば僕はまた一つ成長できるだろう、Please break my philosophy!!
月別アーカイブ  [ 2012年04月 ] 

消費される現代人

 かつての人類には消費という概念はなく、あったのは浪費だけだった。
 それが現代では消費に大幅にシフトしている。誰もがこの事実には気づかずに不幸な消費に振り回されているように思う。
 この命題を語るにあたって、まずは浪費と消費の意味を分ける必要があるだろう。
 
 しょう‐ひ〔セウ‐〕【消費】
[名](スル)
1 使ってなくすこと。金銭・物質・エネルギー・時間などについていう。「ガスを―する」「―電力」
2 人が欲望を満たすために、財貨・サービスを使うこと。「個人―」
 ろう‐ひ〔ラウ‐〕【浪費】
[名](スル)金銭・時間・精力などをむだに使うこと。むだづかい。「資源を―する」「―家」

 このように国語辞典には書いてある。
 意味の違いはどこにあるのだろうか?
 僕の個人の認識になるが、どのように差別化しているかを簡単に書く。
 浪費というのは必要なものを必要量以上に所持、使用すること。
 消費というのはそのものに付加されているサービスや情報を所持、使用することである。
 
 言葉だけでは分かりにくいと思うので具体的な実例を書いてみよう。
 
 僕たちの朝は浪費から始まる。
 必要十分な睡眠時間はどの専門家に聞いても6時間とされているが、我々は6時間以上寝てしまう。
 これは十二分に睡眠を取っているということであり、浪費である。
 少なくとも二度寝の最中、我々は浪費の贅沢を楽しむことができ、幸福である。
 しかし、二度寝出来る時間には限界がある。
 いくら仕事も用事もない人だろうと24時間はぶっ続けで寝る事はできないだろう。

 浪費には満足が存在する。
  これは非常に重要な点である。
 美味しいものを食べるにしても満腹は存在するし、SEXをするにしても限界というものがある(これは満足が抜けているなら不幸かもしれないが)
 
 人間は浪費している間、幸福である。

 しつこいようだが再度確認しておく。
 浪費というのは必要なものを必要量以上に所持、使用することである。
 生きていくためには美味しいものを食べる必要などないし、子孫を残すためだけなら長時間SEXする必要はない。
 しかし、これらを十二分に行うことこそが裕福な人生を過ごすためには非常に重要なファクターなのだ。

 次は消費の実例を考えてみる。

 例えば有名ブランドのバックを買ったとしよう。
 この場合購入したのはバックではなく、有名ブランドという観念であり意味である。
 この消費行動において、バックは完全に記号化されているのである。
 
 浪費と消費の意味の相違は明白だ。前の例では消費するとき、人は目の前に出された物を受け取っているのではない。ブランドという観念を受け取っているのだ。
 
 フランスの思想家、ジャン・ボードリヤールは消費される観念において、個性に注目している。
 ボードリヤールは大量消費時代を迎え、商品が使用価値としてだけでなく、記号として立ち現れることを説いた人物である。
 近年の広告は消費者の「個性」を煽り購買を促す。
 消費によって消費者は「個性的」になることをもとめる。消費者は「個性的でなければならない」という強迫観念に縛られてしまう。

 問題はここである。消費者のだれもが「個性」がいったいなんなのかその形すらわかっていないのだ。
 したがって「個性」を求めて消費するとき、人は一向に満足しないのである。
 これは消費社会において、人々が「個性の奴隷」になってしまうということだ。

 さらにボードリヤールは仕事さえも消費の対象であると述べている。
 これはどういうことか。
 彼の言い分はこうだ。
 消費社会における仕事とは「自分が忙しいという価値」を消費するための存在に他ならない。
 労働まで消費の論理に取り込まれてしまうと余暇までもが消費の対象となってしまう。
 自分が余暇において有用で意味のある休暇を消費していることを示さなければならなくなってしまうのである。
 「自分は余暇を自由に行動出来る人間だぞ!」「仕事に縛られていない人生だぞ!」
 そういった証拠を提示することを誰もが催促されてしまっている。
 余暇は今や自分が余暇を楽しんでいることを全体にアピールしなければならない時間になってしまったのだ。

 これも「個性の奴隷」となってしまった消費者が幸福をあまり感じることができない原因なのかもしれない。
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[ 2012/04/24 21:30 ] 未分類 | TB(0) | CM(3)
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