多くの人が誤解してますが、自分の欠点が他人を傷つけることはほぼありません。むしろ「自分は欠点でこんなに傷ついている」とか「こんな欠点がある自分はダメな奴だ」「自分に無いものを持っているあいつが羨ましい」というような被害妄想や、罪悪感、劣等感と嫉妬心の方が他人を苦しめます。
さらにいうならば、本人が自分自身が苦しんでいる事に対して自覚が無い場合が最も他人を傷つけます。そして他人を傷つける本人は他人から嫌われ、孤立してしまうのです。
欠点が人を傷つけないという表現は結構極端な表現ですが、そもそも欠点というのはその人の魅力でもあります。
「明るくて楽しい奴」も角度を変えれば「チャラチャラしたウザい奴」になりますし、「真面目で誠実な奴」も角度を変えれば「暗くてメンドクサイ奴」になってしまいます。
一見欠点に見えることも他の人から見たらどうであるかは本人にはわからないものです。
それでもやはり多くの他人から「あいつのここは欠点だ」と思われている事があります。それも実は『なんとなく社会的に欠点だと言われている事』である事が多い。
それはつまり学校で習った「教育」を引きずっているにすぎません。
もう一度話しを最初に戻します。欠点ではなく、罪悪感や劣等感が人を傷つける。それはどういうことか?
僕は自分の特徴を欠点だと思うのはナルシシズムだと思うのです。
「自分はまだ完璧な状態から何かがかけた状態である」というマインドこそが欠点の源流であり、それはポジティブに向上心と捉えられる事もあります。
最も重要な事はそういう今現在の自分をきちんと肯定してあげているかです。
自分は欠けているというナルシシズムと、でも今の自分でいいんだという自己肯定のバランスがいい人はガツガツしていながらも爽やかなキモチのいい奴になれます。
「自分はここが欠点だから直さなければいけない」という人が他人を傷つけることはあまり無いですが、
「そもそも自分に欠点は無い。自分は間違っていない」というインチキな自己肯定をしている人は平気で人を傷つけます。
議論の場においても「自分の意見は100%正しい、本当は自信がないのにだからお前達は間違っている」というマインドの人が最も他人を傷つけます。
恋愛でも人はインチキな自己肯定によって恋人を傷つけてしまいます。こんなに多くの女性とセックスできるんだから自分はキモチわるい人間ではない。というインチキな自己肯定感の奴隷になっているヤリチンは、同じようにインチキ自己肯定をしている女性としか関係を持てません。
ヤリチンは女性に恋されている自分が好き、なのであって自分みたいなインチキ野郎を好きだと言ってくるインチキな女性の内面は嫌いです。
ヤリチンは「自分をきちんと肯定している本当にいい女とは関係が持てない自分」に薄々気付いていて、同じようなインチキな自己肯定をしている女性と関係を持つたびにお互いを傷つけていたりするのです。
「キモいオタク」もインチキ自己肯定によって他人を傷つけ、結果的にキモチわるいと言われる人達です。
ヤリチンが「多くの女性とセックスできる自分が好き」というナルシシズムで自分をインチキ自己肯定しているのと同じように、自己肯定してないオタクは「モノや概念が好きな自分「そのジャンルにおいて他人よりも詳しい自分」が好きです。
そのナルシシズムで自分を満たそうとしているのです。一般的なサブカルに限らず、仕事、お金、教養、スポーツ、健康なども含みます
当然「キモチのいいオタク」もいますが、そういう人達は本当にそのモノや概念が純粋に好きで、そのことで自分を満たそうなどとは思っていないきちんと自己肯定できている人です。
逆にモノや概念に熱中することで「苦手な人間関係から逃げている自分」を認めていないオタクも大勢いるのです。自分の欠点を「ごまかして」いる人。そういう人がキモいオタクと言われます。
例えば仕事オタクの人は「他人より上手く仕事ができる自分」というナルシシズムによってプライドを守っています。その反面で「他人に嫌われてまでビジネスを優先する自分」や「仕事意外に熱中する事が無い」という罪悪感や劣等感を感じています。
そういった心を「ごまかして」インチキに自己肯定していること、そしてナルシシズムが強すぎることが周囲にバレバレなので他人を傷つけ、キモチわるいと思われるのです。
そういう意味で年収の多い人が不幸な結婚をしてしまう事が多いのもインチキな自己肯定のせいかもしれません。インチキ自己肯定男は条件で人を判断する「高収入の旦那の嫁である自分が好き」なインチキ自己肯定女を吸い寄せるので
ここまで読んでくれた人は「インチキ自己肯定」をしてきた自分や「インチキ自己肯定」をしている他人を思い浮かべる事が出来たのではないでしょうか?
僕たちは常に「今の自分は完璧ではない」というナルシシズムを持ち合わせています。それこそが生きるエネルギーでもあるからです。そういったナルシシズムをごまかして、別のモノや概念にすり替え「インチキ自己肯定」をする行為は、自分と他人を傷つけ続けます。「キモチわるい奴」になってしまいます。
自分の心も、他人の心もキモチわるさを受け止め続けられるほど丈夫なものではないのです。
「今の自分は完璧ではない」という観念から逃げることはできません。そういった観念から逃げて、インチキ自己肯定をしてしまう事は誰にでもあるでしょう。それを乗り越え、自分には色んな欠点がある、そんな自分でもいい。そんな今の自分が好きだ。と思えるようになれば、あなたは「キモチのいい奴」になり、きちんと他人を肯定してあげる事が出来るようになります。
そんなきちんと自己肯定できているあなたの他人に対する「愛」こそが他人を癒し、自分を幸せにできるのではないでしょうか?
僕もこの日記を書く事でようやく「面白い日記が書ける自分が好き」というインチキ自己肯定から解放されました。
次はあなたの番です。
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